「休みを言ってくれれば調整するよ」
園長先生のその優しい言葉さえ、私にとってはプレッシャーでした。
当時少人数の小規模園で働いていた私。
一人休めば、誰かの休憩時間が削られる。誰かの仕事が増える。 そう思うと、不妊治療のための「通院の相談」がどうしても喉の奥で詰まって言えませんでした。
今回は、周りに気を遣いすぎてボロボロだった私が、正社員を辞めて「ベビーシッター」という道を選んだリアルな体験談をお話しします。
「優しさ」が自分を追い詰める、不妊治療の壁
小規模園はアットホームな反面、一人ひとりの責任が重いのが現実です。 実際私も2歳児の一人担任で、「急な休みは何も悪くない」と頭では分かっていても、HSPな私は同僚の負担を想像しては胃が痛くなる毎日。
「子どもが欲しいのに、仕事で子どもと向き合うことが辛い」 「新任ばかりの次年度、さらに休みが取りにくくなる……」
そんな未来を想像したとき、私の中で糸がプツンと切れました。 「本気で治療に取り組むなら、まずは自分をストレスから解放してあげなきゃいけない」と気づいたんです。
ストレスも不妊の原因になりうると言いますからね。
働き方を変えたら「自分の人生」が動き出した
夫と話し合い、不妊治療の期限と金額を決めて退職。 正社員よりも収入が少なくなること、不妊治療にお金がかかることは明確だったので、わが家は期限と金額を設定しました。
その後、私が選んだのは「ベビーシッター」という働き方でした。
正直、正社員を辞める不安はありましたが、結果として私の生活は180度変わりました。
- スケジュールの完全自由化: 働きたい日だけ稼働できるため、病院の予約日を気にせず、治療を最優先にできる。
- 時給のアップ: 意外かもしれませんが、シッターは保育士時代の時給より高く、効率よく稼げます。
- 夫婦の時間の充実: 不定休の夫の休みに合わせられるようになり、二人で過ごす穏やかな時間が増えました。
- 人間関係のストレスゼロ: 上司や先輩への「顔色伺い」がなくなり、朝の動悸も消えました。
正社員時代よりもお給料は減ったものの、時給が高いので少ない時間・日数である程度収入を確保することができました。
さらに、「子どもに関わる仕事は続けたい」という願いも、シッターならマンツーマンでじっくり叶えることができています。
今、一人悩んでいるあなたへ
もし今、あなたが「休みが言えなくて申し訳ない」「治療を諦めるしかないのかな」と泣きそうになっているなら、これだけは伝えたいです。
不妊治療で休みを取ることは、1ミリも悪いことではありません。
でも、もし「休みを取りにくいこと」自体があなたのストレスになり、体や心を壊しそうなら、それは「その環境があなたに合っていない」というサインかもしれません。
正社員を辞めるのは、逃げではありません。 「授かるための環境」を自分で選ぶ、前向きな選択肢の一つです。
もし今のあなたの優先順位が「赤ちゃんを授かること」ならば、働き方を変える。環境を変える。 それだけで、あなたの心はずっと軽くなり、赤ちゃんを迎えるための「心の余裕」が生まれるはずです。
私はシッターという道を選びましたが、もし『正社員のまま、もっと理解のある園に移りたい』という方は、以前紹介した[保育士転職サイト]を参考にしてみてくださいね。
保育士も働き方を選べる時代です。後悔のないように働き方を見つめてみてくださいね。

